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- 西南学院大学 法学部 教授(法学部長) 古賀 衛さん インタビュー詳細
西南学院大学
法学部 教授(法学部長)
古賀 衛さん
行政・団体
安全に運転ができれば、人生の選択肢が広がる
1916年に設立された学校法人西南学院が、戦後の1949年に設置した西南学院大学の教授で、法学部長を務める古賀教授。安全運転に対する考えや取り組みについて、お話をお聞きしました。
一瞬で、その人の人生を変えてしまう交通事故
私は、運転免許を持っていません。というより、運転をすることが怖くなる経験を2度もしたため断念しました。何れも、同僚の車に同乗しているときに事故に遭遇してしまいました。1度目はバスの陰から飛び出してきた小学生を跳ね、2度目は急に道路を横断してきた自転車の高校生を跳ねるという事故でした。その一瞬で、運転していた人が加害者となり、跳ねられた人が被害者という関係となり、何れの人生も大きく変わってしまいます。私は同乗していただけとは言え、運転について考えざるを得ない経験でした。結果として、私は運転免許を取ることを断念し、車を運転しなくてもいい職住環境を作る道を選びました。私が安全運転の指導をできるわけでもありませんので、ゼミの合宿などでも、学生が運転して行くような所には行きませんでした。学生に責任を負わせるようなことはできませんからね。
重大な責任を負う覚悟と、向上心を持って安全運転を
私の人生の場合は、車を運転しなくてもいい選択肢を選ぶことができましたが、車を運転しなくてはならない選択肢を選ばざるを得ない方が多いのではないでしょうか。車を運転できると、職業選択の幅が広がるでしょうし、生活の便もよくなることも分かります。反面で、事故の内容によっては一生にかかわる可能性があり、その場合は後悔しても遅いですよね。車を運転するには、重大な責任を負う覚悟と、安全な運転をするための向上心を持つことが必要だと思います。そのような意味で、運転免許を取って終わりではなく、安全運転能力検定を受検するなどして、自分の安全運転力を客観的に確かめることはいいことですね。